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7月のO君 [授業]

 ADHD&アスペルガーのO君。6年生になりました。相も変わらず「バカ!アホ!死ね!!」の連発です。そんなことぐらいでは、だれも傷つかないくらい回りはたくましくなりました。(教師もね)今日も授業にあきてきて、木琴のバチでそこいらを叩こうとした矢先「O君は太鼓だったでしょう、用意をしなさい。」と私が言った途端に「にこっ〜」と満面の笑み。O君は結構リズム感が良いので、太鼓は得意です。全員で練習を始めました。

 「じゃあ次は、アコーディオンだけで。」と私。「おれはやるのか?」とO君。「あなたはいいのよ。」と言うと「ああよかった!」(これはやりたいというサインだ)次からは、木琴とO君。リコーダーとO君。こういうときは素直に指示を聞きます。「だんだん早くなるから気をつけて!」「たまにリズムが狂うよ。」と言ってもうんうんと頷くO君。4年間、彼と授業をしていますが、めったにない授業風景!!!!!!(もしかして、はじめても・・・・)

 実は昨日このクラスの担任STに私が「STさんのクラスにしては今年はとっても楽器が上手よ。4年前に担任したあのクラスとは大違いよ。」という笑い話をしたところでした。そんな話をしていたとは知らない子どもたちは、今朝ST先生に「今日の音楽の授業見においでよ、俺たちほめられたんだぜ!」と言ったそうです。

 というわけで、授業を見に来たST先生も大ニコニコで、たくさん子どもたちをほめて授業は終わりました。

ところが・・・・・・・・・・・。

 次の時間Oくんは切れてしまったそうです。ST先生に向かって「おまえなんか死んじまえ!俺の前から消えろ!近寄るな!」など、他にもここには書けないようなことを言い、クラスの子どもたちにも悪口の限りをつくし、大興奮。とうとうO君は給食も食べられなかったそうです。

 放課後ST先生は涙ぐんで私と話をしました。「3時間目はあんなに調子よかったのに。気分良く4時間目も過ごせると思ったの。」でも、3時間目の授業が終わって10分後には全然落ち着かなくなってしまったそうです。ST先生が「もう少し静かにしていて。」と言ってもこういうときは全くだめ。挙げ句の果ての悪言雑言。

「でも、興奮が収まって、6時間目が終わったら、もう何事もなかったよう、じゃあな、と言って帰って行ったわ。病気だとわかっていても、わからないわ〜。」
「O君の悪口の限りは見捨てないでくれ!というサインなんだから、そう言っているあいだはあなたを嫌いな訳じゃないから・・・・。」と言って励ましました。

毎日、こんなことが山のようにある学校です。


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