音楽鑑賞 [授業]
「私は東京大学の管弦楽団責任者のMと言います。100人くらいでオーケストラの演奏会をして、小学校の児童を相手に音楽鑑賞教室を開きたいので体育館を貸してほしいのですが・・・・・・。」という突然の電話が、去年の10月に東大オケ鑑賞教室責任者からありました。唐突にそんなことを話されても「OK!いいよ!」って言える訳ありません。その場で断ることもできますが、一応相談するということにして、いったん受話器を置きました。私の心の中は断る気満々でしたが、ちょっと冷静に考えてみると、100人規模のオーケストラを無料で聴くことができる機会なのです。かなり美味しい話しです。子供達に100人規模のオーケストラの生演奏を聴かせるという、とても良い機会と、考え直しました。そこから根回しです。来年度の年間行事計画を書き換えさせたり、権力に弱い校長には東大を強調したり、いろいろやりました。
4月になって驚いたことは100人でなく130人になったこと。そのうち80人が男ということ。オケのできる男が80人もいるんだぁ・・・・・・。空き教室全部が彼ら彼女らの控え室となったのは、いうまでもありません。
東大といっても音大ではありません。実力がどれほどのものかわかりません。五月祭に行き、オケのメンバーの室内楽を聴きにいきました。そこで音を確かめ、切れの良い演奏にほっとしました。
時間調整、プログラム調整、校歌の楽譜、指揮者体験の児童について等、何回も何回も打ち合わせをして演奏会当日になりました。私だってドキドキです。果たして90分の演奏に子供たちが耐えられるのだろうかとね。
でも、始まってみたらそんな心配は吹き飛んでしまいました。目をまん丸にして、口を開け、真剣に見入り、じっと聴き入っていました。
(練習中の様子)
(ちらしでプログラムもつくりました)
子供達は感想文や手紙を書き、それぞれに楽しかった、また見たい聴きたいと書いてありました。夏のコンサートのチケットを申し込んだ児童も多くいました。
終わってからの職員室でも絶賛の嵐。でもこんな声も「我々がいかにつまらない授業をしているかだなぁ。45分間集中させられないもんなぁ。子供らは、中身がよければ90分も集中するんだぜ。」
後日、いろいろなところから情報が入ってきました。
今まで行った学校でイチバーンってね!
130名!普通、学生オケだったら二つの組織にするところだよね。
そして押しかけ演奏!ビックリですね。さすが東大というべきか・・・。
そういえば私が学生オケにいた時に東大オケと競演したことがあったっけ。
東大の講堂でやったと思った。他の大学オケも来てね、みんなでやった。
子どもたちが興味津々なのは嬉しいですね、これを機会に生演奏に、オケに
関心をもっと持つことを祈ります。
by ケロッグ (2014-06-21 22:18)
>ケロッグさん
五月祭に行ったら安田講堂は耐震工事中だったので、食堂での演奏会でした。
子供達は東大のオケに入ると言っています。その前に東大に入ることは考えていないみたい。
by ラガブリコ (2014-06-22 09:46)
子供達もよい体験をしましたね。素晴らしい !
by Silvermac (2014-06-23 08:34)